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石川優子『生真面目で好き』1987

生真面目で好き

ラジオシティがアポロンに吸収されたのを機に、デビューからここまで長く身を置いたラジオシティ・レコードから離れ、東芝EMIイーストワールドレーベルへ移籍、本作はシングル「ヴィーナスは泣かない」と同発の、東芝EMI第一弾アルバムとなります。
ラジオシティ時代は基本的に快活なキャラクターのイメージを損なわない作風でしたが、このアルバムを聴いても、ニコニコ笑顔の石川優子さんの姿は浮かんできません。ボーカルは少しハスキーに時々突き放したように、音は編曲とキーボードで久石譲さんが参加したフェアライトサウンドで無機質に、そして楽曲は俯瞰的で時に突き放すような言葉を使うように。優子さんのクリスタルな声質が、本作ではひんやりとした空気感に包まれてクールに響きます。オープニングの「メガロポリスの真相から、都市で何かがざわざわと蠢くような詞に攻撃的なサウンドでグッと引き込み、「ヴィーナスは泣かない」や「優しい破局」等これまでにない"強い女性"像を強調しながら最後まで良曲揃い。久石アレンジ中心のA面では新鮮に一気に聴かせ、瀬尾一三アレンジ中心のB面ではしっとりと収束していく構成も聴きやすい、後半過去の作風が復活する感もありそこが惜しいですが、後期作品では一番おすすめ。

おすすめ度   ★★★☆
※ 2015年にリマスター再発されています。
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