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杉山清貴&オメガトライブ『ANOTHER SUMMER』1985

ANOTHER SUMMER

日本航空の夏のキャンペーン・ソングとして85年3月にリリースした「ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER」が約36.8万枚を売り上げ、その後ソロ時代を含めて杉山清貴さんの最大のヒットとなりますが、プロデューサーの藤田浩二さんと、作曲を担当した林哲司さんの両名を主導とするバンド活動に嫌気が差し(?)以降杉山さんは独立に強く意識を持つようになっていきます。
シングルのヒットもあって本作は初めてオリコンアルバムチャート1位を獲得、前作までのスペクトラムのブラス・サウンドから、ギターの吉田健二さんが脱退して元々のバンドサウンドに戻った四枚目。全9曲中、林哲司さん作編曲は5曲で、メンバー作品が4曲となっています。まず注目は代表曲「ふたりの夏物語」、"ルームナンバー砂に書いて誘いを書けた"という詞は冷静に考えればかなり妙で恥ずかしいぐらいですが(?)キャッチーで爽やかで時代を映すトレンディ―な名曲、ただアッパーな曲はこの曲とオープニングのドライヴィング・ソング「ROUTE 134」ぐらいであとは落ち着いた感じ。この2曲はA面に収録されA面/B面がそれぞれ陽/陰というイメージ、メンバー曲と林曲の比率を見ても、バランスをうまく計算し聴きやすく仕上げられたアルバムですが、せっかくの夏リリース、せっかくの「ふたりの夏物語」収録、もうちょっと弾けたサマー・ポップ・アルバムにして欲しかったという気もします。

おすすめ度   ★★★☆
※1 1994年にVAPからCDが発売されています。
※2 2002年にVAPから発売されたオリジナルアルバムBOXにて再発されています。
配信でも聴けます(Amazon Music) → 🎵


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