FC2ブログ

ほげろぐ。

Welcome to my blog

郷ひろみ『男の子女の子』1972

男の子女の子

ユニセックス美少年なビジュアルにプラスチックボイスのインパクトでデビュー曲「男の子女の子」はいきなりの30万枚弱のヒット~レコ大新人賞獲得。新御三家の野口さん・西城さんとは違い、下積みなしでいきなりトップアイドルへ駆け上がりました。
本作はデビュー曲をフィーチャーした1stで筒美京平先生中心のオリジナル曲に洋楽カバー三曲を収録。A面は筒美作品中心に構成。「男の子女の子」は、合いの手を入れられる仕掛けも斬新なR&Bバブルガム歌謡の傑作。この曲を含めオリジナルナンバーの歌詞は基本的に未成熟性を歌ったものですが、サウンドはいずれもソウルを取り入れたクールなもので特にカッティングギターも激しい「愛の教室」は相当グルーヴィー。「せのびした16才」「言えない友達」は先輩・北公次作詞となっていますが異様に少年性を強調しているのでジャニー喜多川氏によるものでは(?)。B面は洋楽カバーとオリジナルで半々。洋楽カバーはちょっと実力不足、オリジナルはオーソドックスでA面の楽曲の鮮度には達していませんが、その青さは一層強調されてとにかく初々しいアルバム。

おすすめ度   ★★☆
※ 昨年2017年にアルバムBOXの中でリマスター再発されました。
スポンサーサイト



白鳥英美子『LADY』1982

LADY

トワ・エ・モア解散後東芝から山室英美子名義でアルバム『旅立つ日によせて』をリリース後しばらく活動休止、その後結婚して77年にバンド鴉鷺を結成、4~5年ほど活動した後、82年徳間音工から再デビュー。ソロ二枚目のアルバムということになります。
本アルバムはセンチメンタル・シティ・ロマンスの告井延隆さん、六文銭の安田裕美さんと二人のギタリストがアコースティックなニューミュージックという感じ。岩谷時子さんや及川恒平さんが歌詞を手掛けており、平和や愛、神話をモチーフにしたものが多く、白鳥さんの澄みきった歌声と相まって格調高い雰囲気があります。特にそれを感じるのが冷え冷えと幻想的な「夢のフィヨルド」、白鳥さんならではの世界です。その他、後にインドネシアで第2の国歌と言われるほど浸透した五輪真弓作品「心の友」や(本人歌唱が有名ですが、実はオリジナルは白鳥さんでした)、Motherless Childのカバーのような引きを用意しつつ、ちょっとロック風な「うつろいの朝」、一人掛け合いのような「風のくちづけ」等ちょっとした冒険もあり、全体に地味な印象はあるもののしみじみ楽しめるアルバムです。

おすすめ度   ★★★☆
※ 90年代にCD化されています。

竹本孝之『陽あたり良好』1982

陽あたり良好

デビュー年の81年はおおよそ歌手活動中心の芸能生活でしたが2年目以降俳優としての活動の比重を強め、日テレの連ドラ『陽あたり良好!』に新人アイドルの伊藤さやかさんとW主演、このドラマは割と人気があったようで、伊藤さん・竹本さん両名とも本人のレコードセールスにもかなりプラスに。主題歌だった「とっておきの君」は9万枚弱と竹本さんの最高セールスになりました。
アルバムのタイトルはそのヒットドラマと同名で、「とっておきの君」やドラマのエンディングテーマ「二度とない時に」を含みますがサントラではありません。この二曲は小椋佳作品(「とっておきの君」は作詞のみ)だったりしますが、コミカル路線だったデビュー年から、二年目に入り青春ドラマの主演をやるようになって楽曲も青春路線へと若干方向転換、プチ西城秀樹的に。その他前作からの大きな変化としては半数のアレンジを鷺巣詩郎さんが担当していること、前作では70's感がありましたがちょっと80年代サウンドに近付き、サマーテイストでまとめていることもあって爽やかな印象に。曲のグレードは前作と大差はなくB級的、楽曲提供の珍しい元伝書鳩山口ますひろさん作曲の「PALM TREE」は良曲、あとは網倉一也作品「GOOD BYE 夏の瞳」ぐらい。

おすすめ度   ★★
※ 2013年発売のオリアルBOXの中の一枚として再発されています。

南沙織『傷つく世代』1973

傷つく世代

「哀愁のページ」「早春の港」とセンシティヴなメロウ・ナンバーが続いていましたが、エレキギターのイントロで始まる弾けるようなインパクト抜群のロック歌謡をリリース、名曲ですがセールスの落ち込んだ「早春の港」から巻き返し30万弱の売上を記録します。
このアルバムは前作に引き続きコンセプト・アルバム。筒美京平先生が直々に構成を担当していますが、新しい試みとして都会の喧騒や波音、汽笛や汽車の走る音等のSEを随所に盛り込んだサウンド・ドラマ仕立てのアルバムとなっています。12曲中8曲が筒美京平作品(うち1曲は奥村チヨさんのカバー)、残りは洋楽カバーで構成されていますが、オリジナル曲がやはり名曲揃い。前作はフォーク~ソフトロックのラインでしたが本作はソフトロック~フィリー・ソウルのラインで取り揃えました。シングル「傷つく世代」「早春の港」以外の目玉は、後の名盤『Cynthia Street』に繋がっていくようなフィリー・ソウル「純情」、こういうある種の野性味は後の中山美穂を彷彿とさせるかも(?)、ただ一番好きなのは「昨日の街から」、旅を描いたフォーキーで心地良い名ソフトロック・ナンバーです。B面はカバー中心ですがエンディング「あこがれの旅」はオリジナル、構成も良く聴きやすい傑作アルバムです。

おすすめ度   ★★★★
※ 2013年、Blu-spec CD2化されています。

麻倉未稀『SEXY ELEGANCE』1981

SEXY ELEGANCE

81年にオンワードのCMソング「ミスティ・トワイライト」で都会派美人女性シンガーとしてデビュー、大映ドラマ主題歌の絶唱型ボーカルのイメージが強いですが元々は中原理恵カテゴリの人でした。このデビュー・アルバムも基本的にはスローテンポの曲を中心にウィスパー気味に艶っぽく歌っており、アルバムタイトル通りセクシー&エレガンスなイメージを打ち出しています。
ただ美人都会派シンガーのアルバムの割には、正直曲やアレンジがさほど洗練されていないのがちょっと惜しいところ。レコードA面B面ラストにそれぞれスウィートなバラードを持ってきていること、ファルセット多用のディスコ「Night Doll」や岩里祐穂提供曲「Marionette」「Nostalgic Paradise」あたりのアダルトなナンバー、細かく見ると水準に達している部分も勿論あります。ただ、オープニングの大野雄二作メロウ・ボッサ「ミスティ・トワイライト」の出来があまりにも完成されすぎていて、後に続く楽曲がいまいち物足りなく感じてしまうかも。個人的に好きなのはアルバム中完全に浮いているアイドルポップ風の「涙のBirthday Card」だったりします。

おすすめ度   ★★☆
※ 90年代にCD化されています。